本記事は、戦国時代の英雄たちの「身長」についての考察です。ドラマや映画では、屈強で大柄な武将たちが描かれることが多いですが、実際のところはどうだったのでしょうか?
戦国時代の武将たちの平均身長は、現代人と比較するとかなり低かったと言われています。おそらく、当時の栄養状態や生活習慣が、発育状態に影響を及ぼしていたのかも知れませんね。
有名武将たちのリアルな身長は?
豊臣秀吉─150cmなかった可能性あり
農民から天下人へと駆け上がった豊臣秀吉。彼に至っては、150cmに満たなかったのではないかという説もあります。それにしても、かなり小柄な体にも関わらず、日本を統一するほどのエネルギーを持っていたことが驚きですね。
徳川家康─約155cm~158cm
江戸幕府を開いた徳川家康も、身長は約155cmから158cm程度だったらしいので、やはり小柄な部類に入ります。肖像画などで見かけるどっしりとしたイメージとは、ずいぶん違うようです。
低身長がコンプレックスだった石田三成
関ヶ原の戦いで西軍を率いた石田三成は、自身の身長が低いことや痩せている体格がコンプレックスだったと言われています。
その反動なのか、言葉(弁舌)においては誰にも負けないように努めていたそうです。その負けん気の強さが、もしかしたら人間関係や争いにも影響を与えていたのかも知れません。
独眼竜として知られる欧州の覇者、伊達政宗の場合
伊達政宗公の遺骨は、棺の中に石灰(牡蠣殻混入の可能性もあり)のおかげで保存状態が良好でした。
瑞鳳殿の資料館には、その遺骨をもとに復元された政宗公の像が展示されています。それによると、身長159.4cmと当時の平均ながらも、骨太で筋肉質の強靭な体格であったことが示されています。
武将の身長説まとめ
今よりもずっと小柄だった武将たち。
その小さな身体に、大きな野心とエネルギーが詰まっていたと思うと、やっぱり戦国時代っておもしろいですね。