戦国時代といえば、絶え間なく続く合戦のイメージがあります。刀や槍、弓矢が飛び交う戦場では、武士たちのケガは日常茶飯事でした。しかし、現代のように麻酔や鎮痛剤、抗生物質などない時代、彼らは一体どのようにして傷の手当てをしていたのでしょうか。
今回は、現代の私たちには到底耐えられそうにない、戦国時代の驚きの治療法について解説します。
まずは消毒!でも使うのは焼酎
戦国時代の医療で最も重要視されたことの一つが、傷口からの化膿を防ぐことでした。現代でいう「消毒」ですが、当時はもちろん専用の消毒薬などありません。そこで用いられたのが、なんと「焼酎」でした。
アルコール度数の高い焼酎を傷口に吹きかけることで、殺菌効果を期待したのです。これは、医学的な知識が乏しい中でも、経験から生み出された知恵と言えるでしょう。
しかし、戦場で常に焼酎が手に入るとは限りません。もし焼酎がなかった場合、さらに過酷な治療法が待っていました。
現代では信じられない驚きの民間療法
焼酎がない場合に行われたのは、現代の常識では考えられないような民間療法でした。
- 自分の小便をかける
- 塩や人糞(じんぷん)を傷口にすり込む
- 鹿毛(かげ)の馬の小便を飲む
これらは、医学的な根拠が全くない、いわゆる「おまじない」に近いものでした。効果がないどころか、傷口を汚染させ、破傷風などの感染症を引き起こす危険性が非常に高く、かえって命を縮めてしまうことも少なくなかったでしょう。当時は、それほどまでに頼れる医療がなく、わらにもすがる思いで様々な方法が試されていたのです。
矢が刺さったら釘抜きで!壮絶すぎる矢の抜き方
戦場で負う傷の中でも、特に厄介だったのが矢によるものです。矢じりには「かえし」がついているため、簡単には抜けません。そんな時、なんと「釘抜き」を使って力づくで引き抜いていたといいます。
さらに衝撃的なのは、目に矢が刺さった場合の処置です。そのまま矢を抜くと、かえしに引っかかって眼球まで一緒に抜け出てしまう恐れがあります。それを防ぐため、なんと患者の頭を木に縛りつけて固定し、動かないようにしてから矢を抜いたという記録が残っています。
麻酔もなしに、これほどの激痛を伴う治療が行われていたとは、まさに驚きです。戦国武将たちが、いかに強靭な精神力と肉体を持っていたかがうかがえるエピソードと言えるでしょう。
