戦国時代と聞くと、多くの武将たちが天下統一を目指して、命がけで戦っていたイメージがありますよね。しかし、ほとんどの大名は、もっと身近で、もっと大切なもののために戦っていたのです。
今回は、戦国大名が戦いをやめられなかった、意外な「本当の理由」について分かりやすく解説します。
戦国大名の一番大事な「お仕事」
戦国大名の最も重要なお仕事、それは領地に住む人々、つまり「領民」を食べさせていくことでした。
現代のように食べ物がいつでも手に入るわけではなく、当時は天気が少し悪いだけで作物が育たず、すぐに飢饉(ききん)が発生してしまうような厳しい時代だったのです。もし領民が飢えてしまったら、一揆(いっき)を起こしたり、もっと食べ物がある他の大名の領地へ逃げてしまいます。
領民がいなくなれば、お米を作る人も、戦う兵士もいなくなり、自国がどんどん弱くなってしまいます。そのため、大名たちは領民の食料確保に必死でした。「民を食わせられる」ことこそが、良い領主の絶対条件だったのです。
戦いに勝てば食料が増えるの?
では、なぜ食料を確保するために、合戦をする必要があったのでしょうか。その理由はとてもシンプル。
「戦いに勝てば、領地が広がる」
領地が広がれば、それだけお米を作るための田んぼや畑が増えます。つまり、食料の生産量を増やすことができるのです。さらに、戦い続けるためには、たくさんの兵士が必要です。その兵士たちやその家族にも、もちろん食事が必要です。
国が大きくなればなるほど、より多くの食料が必要になり、そのためにまた新たな土地を求めて戦う……という、負のルーブだったわけですね。
戦いの裏にあった領主の責任

戦国大名の戦いは、天下統一という華やかな目標だけでなく、「自分の領民の命を守る」という、領主としての大きな責任を果たすため。そんな現実的かつ切実な戦いだったわけです。
戦いの裏側には、その土地に生き人々の暮らしと、領主の役割と責任という事情があったことを知ると、歴史の見方がさらに面白いものになるのではないでしょうか。
